去年の今頃は

今年も佐賀のバルーンフェスタが開催されています。
助産院は会場のすぐ近くなので
朝はバルーンのバーナーの音で起きます。

今日は朝起きて家の外へ出て
一斉に飛んでいるたくさんのバルーンを見上げて
息子と楽しみました。


去年の今ごろ。
息子は生後5ヶ月くらいでした。
夜泣きが多くて1〜2時間おきに授乳していました。
新生児のころと変わらない授乳回数。

乳首に白斑ができて一向に治らないし、
何度も乳腺炎になりかけて夜中に自分でマッサージし。

夫は仕事でほとんど家にいない。

昼間は仕事や家事もしたいから一分一秒でも長く寝てほしくて、
やっと寝たかと思って布団へ降ろすとすぐに起きて泣く。

生後5ヶ月なのに9キロ近くあった息子を
抱っこするのも腕が痛くて、
泣き声も大きくて頭に響く。

眠たい、痛い、つらい、しんどい。
いつまでこれ続くの?
いつになったら私は朝まで寝れるの?

寝不足の頭はマイナス思考なことばかりで
先の見えない暗黒期でした。
バルーンが飛んでいるなと思いながらも
外へ出る気力さえ無かったです。

助産院には毎日、
授乳や育児の相談にママたちが来院します。

白斑や乳腺炎のトラブルが続くママが
とても不安で「もう母乳やめたい…」と
思う気持ちもよくわかります。

夜泣きが出てきて
寝不足で夫や赤ちゃんにまで
イライラしてしまう気持ちも本当によくわかります。

産後の精神的な不安定さも、
身体のつらさも、孤独感も。

あれから一年たって、
私はおっぱいのトラブルもほとんど無くなり、
息子はやっと夜1〜2回起きる程度になり
(まだ夜通しは寝れないけどずいぶん楽になりました)
今年はバルーンを見に外へ出れるようになりました。

バルーンを見つけて
「あっ!」と嬉しそうに指をさす息子の姿をみて
「バルーン飛んでるねぇ」なんて会話しながら。
こんな日がくるなんて去年は考えられなかったと
今日しみじみと感じました。

きっと今この瞬間も
去年の私のように
暗黒期を過ごしているママたちがいると思います。

大丈夫です。
解決策はたくさんあります。
おっぱいのことも、ねんねのことも。
私が実践したこと、そして更に学んだことも
お伝えできます。

ひとりでネットで検索してさらに悩む前に
相談に来ていただけたら嬉しいです。

産後の入院中から
授乳が分からないことだらけですぐみてほしいと
退院後にきてくださったTさん。
「不安が和らぎ、癒しの時間でした!」
と連絡をいただきました。
母乳の出が驚くほど素晴らしかった。

母乳の分泌が減ってる気がする…と
きてくださったKさん。
「早くお伺いして良かったです、
ふわふわのおっぱいにびっくりです」
と連絡をいただきました。
ちゃんと母乳は出ていたので、
ストレスなく過ごすよう話しました。

1〜2ヶ月ペースでおっぱいチェックと育児相談に
きてくださっているTさん。
「おっぱいをみてほしいのもあるけど、
しおさんと話したかった!」
とおっしゃってくださって嬉しかった。
赤ちゃんの成長をずっと見守れるのも嬉しいです。

白斑がなかなか治らず
きてくださったHさん。
「産院での痛い処置がトラウマで
夜も不安で眠れなかったしストレスでした。
今日みてもらって本当に良かったです」
と連絡をいただきました。
白斑を無理に取ろうとするのはNGです。
治癒を待つ、安静にすることが必要な場合もあります。

乳腺炎になるのが心配で、断乳するか
卒乳まで待つか迷っていたOさん。
「もしおっぱいトラブルがあっても、
ここでみてもらえるなら安心できるので
卒乳するまで待ちます!」
と初めて来てくださったのにそう言っていただき。
最後まで見守らせていただく約束をしました。

先週だけでも、
いろんなお悩みできてくださったママたち。

みなさんの姿が、去年の私と重なることが多々あります。
何か力になれたら。
不安いっぱいのお顔が
帰りには少しでも笑顔になれたら。
そう思っています。

今は今で、私も悩むこともあるけれど、
それも来年にはきっと解決している。

来年のバルーンの時期には
また今日のことを思い出すのかな。
来年も息子と笑顔でバルーンを見上げてたらいいな。
みなさんもそうだといいな。
と、願ってます。



しお助産院

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