研修風景

インスタグラムに動画をあげています。

【助産師向けの乳房ケア研修】

先日、大分県から片道2時間半もかけて
助産師さんたちが研修に来てくれました。
すでに開業している方や、産院にお勤めの助産師さん。

たくさんの質問の中から
乳腺炎のときのマッサージついての解説をしている動画です。

乳腺炎とは乳房に炎症をおこしている状態で
痛みも強いです。
つまりをとろうと強くマッサージをする助産師がいますが
そのマッサージで炎症を悪化させる場合があります。

⭐︎乳腺炎はなぜ起こるのか?
原因を探らないとまた繰り返す場合があります。
授乳回数、授乳の姿勢、
生活環境、疲労感、サポートの有無、
いろんなところからアセスメントしていきます。
何を問診するかも大切です。

⭐︎乳腺炎のとき乳房内はどうなっているのか?
炎症はマッサージで改善しません。
何が起きているのか、解剖的に理解できれば
どのようにケアや指導をするのか分かります。
炎症の段階、重症度も
問診や触診で判断していきます。

⭐︎鬱滞性乳腺炎、化膿性乳腺炎の違いは?
どのタイミングで抗生剤を処方してもらうか、
産院への連絡や、助産院へ来ていただく目安を
状態をみて判断しなければいけません。
化膿性乳腺炎が悪化すると
乳腺外科での外科的処置が必要になります。
こうなると治癒までかなりの時間を要します。
様子を見ていいのか、さらに治療が必要か、
ガイドラインに沿って解説します。
解熱剤、抗生剤、漢方薬の正しい使い方もお伝えします。
とくに葛根湯の使い方は要注意です。
長期服用するものではありません。

⭐︎乳腺炎を繰り返す方の特徴は?
人の体はストレスや疲労など
外的、内的要因で簡単に体調を崩します。
疲れていると風邪をひきやすいのと同じで
乳腺炎も体からのSOSであることが多いです。
産後の体の負担、睡眠不足、慣れない育児、
気付かぬうちに疲れが積もり積もっています。
周りの方へサポートしていただくことの重要性も話します。

⭐︎助産師ができるケアは?
炎症は安静にして治癒を待つことが一番ですが、
助産師のマッサージが効果的なことも多いです。
炎症部位の範囲や痛みの程度も判断材料になるので
軽く触れて確認はしますが
それ以外はさわりません。
乳腺炎のマッサージでも
「痛くなく、ここちよく」感じるのが私の行うマッサージです。
圧のかけ方など手技に関しては
実技研修で実際のおっぱいにふれながら
解説していきます。
どこまでマッサージするのかもお話します。

乳腺炎だけでも盛りだくさんの内容ですが、
3時間みっちりと
ふだんの疑問点をたくさんご質問いただきました。

「いろいろひっかかっていたことが
腑に落ちました!とても満足な研修でした」
と、研修後にご連絡いただきました。
私も嬉しかったです。

対面の方がお伝えしやすいこともありますが、
オンラインでも研修は受け付けています。

ホームページのメニューに
「助産師向けの乳房ケア研修」の内容を
詳しく書いていますので、
興味がある方はご一読ください。

きっと明日からおっぱいをみるのが
楽しみになりますよ!
お待ちしています。


しお助産院

【営業時間】 平日 10:00〜14:00(最終受付13時) 完全予約制です。 産後デイケアは随時受け付けております。 【お知らせ】 4/30、5/7、5/14、5/21、5/28は 午前中に助産師学校へ講義に出向いていますので ご予約は午後のみ受付になります。

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