食事でいちばん大切なこと

先日、体調を整えたいのなら
まずは調味料を本物に、という記事を書きました。

その続きを話したいと思います。

調味料よりももっと大切なことです。

みなさんは大切な人と食事をするとき
どんなものをどんな状態で食べますか?

手軽なインスタント食品を
テレビやスマホを見ながら食べますか?
せっかくなら体にいいもの、心から美味しいと思うものを
味わいながら会話しながら食べますよね。

この大切な人を
自分自身に置き換えて欲しいのです。

自分だけの食事となると、
「ひとりだからこれでいいか。
栄養の偏りすごいけど、自分が食べるものだし
とりあえずお腹いっぱいになればいいや」
と、つい思いますよね。

自分の体を一番大切にしなければならないのに、
気付かぬうちに、一番雑に扱ってしまうのです。

手間ひまかけて自分のためだけに
美味しい!と心から思うものを作る。
するとお腹も満たされますが
心も満たされていきます。

とはいえ、私も仕事の予約が多い日は
なるべく早く食べたいので
手間ひまかけての調理が難しいときもあります。

そのときは救世主!
カップラーメンや冷凍パスタに頼る日だって
もちろんあります。

そのときに以前は、
「添加物たっぷりで、体に悪いな…」と、
罪悪感をもちながら食べていました。
しかも早食いで、仕事の返信しながらで…

そんな食べ方をしていると
満腹なのかどうなのかも曖昧で、
食事がただの作業になってしまって。

これは添加物が体に悪いという話よりも
もっと体に良くないです。

最近ではたまに食べるカップラーメンでも、
「こんなに手軽に作れて、
おいしいものを開発してくれたこの会社、ありがとう!
企業努力に感謝!!」と、
噛み締めて、味わいながら食べるようになりました。

コンビニ弁当やファーストフードだって、
誰かが野菜を切って、肉を切って、
おいしく調理してくださった過程があるのです。

見えない誰かのおかげで、
今日の大切な食事が出来ています。

そう考えると余計に美味しく感じますし、
空腹を満たすだけの食事ではなく、
今日のご飯も最高ー!と思えるのです。

乳腺炎になったママがよく言われます。
「食べ物が悪かったんでしょうか?」

食べ物と乳腺炎は関係ないと、
エビデンスとしては書いています。
乳腺炎の原因は多岐に渡りますが、
食べたもので体はつくられていますので
無関係でもないと思うのです。

助産師によっては
油物、乳製品、砂糖の入ったものを食べると
母乳の質が悪くなると言われる方もいます。

では授乳期間中は、
和食オンリーでおやつも許されないのでしょうか。
実際、食事にかなり気をつけているママもいます。

そんなママに聞くのです。
「本当は何食べたいの??」と。

よく言われるのが
「お肉いっぱい食べたいなぁ」です。
とくに赤身の肉は鉄分が多いです。
母乳はもともと血液なので
授乳中はママの血液をどんどん使っています。
その欲求というものは
体が欲しているサインであることも。

「甘いお菓子を食べたい」も多いです。
甘さを欲しがるときは体が疲れて
低血糖になっている証拠です。
適度な量のお菓子、食べていいんですよ。

食べたときに、
「これ食べちゃったから乳腺炎なるかも…」と、
罪悪感を持たないことが大切です。
食べすぎて本当に乳腺炎になったのなら
そこで気をつけたらいい話です。

本当は味噌汁にごはん、
魚や豆のたんぱく質があると理想です。
でも赤ちゃんがいる生活で
毎食準備するのも一苦労ですし、
同じものばかり食べ続けるのは
逆に体の負担になることもあります。

「これが食べたい!!」と、思うとき
これは今、体が欲しているんだ、
おいしいなぁ、幸せだなぁ、と
味わって、噛み締めてください。

食事の前のごあいさつ
「いただきます」
と、言うときに、
この食材を育ててくれた方に感謝して、
調理をしてくださった方にも感謝して、
そして今日も元気に働いている自分の体に感謝して、
食事を楽しんでくださいね。

手間ひまかけて自分で作れたなら、
その過程こそが自分を大切にしていることだと
感じてくださいね。

目で見て、噛み締めて、味わって。

何を思いながら食事をするのかが、
いちばん大切なことだと私は思います。


しお助産院

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