助産師向けの研修でした


先日、静岡の助産師さんたちが
オンラインで乳房ケア研修を受けていただきました。
(動画はInstagramにあります)

病院で勤務されている方もいれば
すでに開業されている助産師さんもいて、
研修の内容も
産後すぐから断乳や卒乳ケアまで
幅広くお話させていただきました。

その中で、病院勤務の助産師さんからの
質問と解答の一部を動画にのせています。

「入院中のおっぱいマッサージが
陣痛よりも痛くてつらかった」と、
当院に来られるママからよく聞きます。

産後に岩のようにはったおっぱいを
強い圧をかけて長い時間マッサージするのは
正直、意味がありません。

乳管を開通させなければいけないから
マッサージは必須!と思っている助産師もいますが
そんなことをしなくても
乳管は開通しています。

そのマッサージがなぜ必要なのか?
どうしたら母乳がでるのか?
もう一度教科書を振り返り、
考えていただきたいです。

産後早期に関わる
助産師がしなければいけないことは
・病的な緊満を防ぐための支援
・ラッチオンとポジショニングの確認
・母乳育児を続けたい方への授乳や生活のアドバイス
だと思っています。

おっぱいをマッサージしない場合でも、
乳緊の程度や乳汁分泌の確認をするときは
痛みの程度をママに聞きながら
触らせていただくことを忘れないでくださいね。

私たち助産師は、
仕事柄、女性のデリケートな部分をよく見ます。
そこを見られる、触られるということは
通常、羞恥心もありますし、苦痛です。

大阪にいたころ、ずいぶん前ですが
◯◯式のおっぱいマッサージ!というセミナーに
行った際に、
◯◯式のお師匠さんとお弟子さんが
会場にたくさんいたのですが、
みなさん、おっぱいの模型を肩や腰にぶら下げてました。

受講者へいつでもマッサージの手技を
伝えられるようにと
そうされていたかもしれませんが、
会場には企業の営業で来ていた男性も多数いました。

私はものすごく違和感を感じたし、
大事なおっぱいをぶら下げて
会場内をウロウロとされている光景が
なんとなく嫌だったんです。

助産師の新人時代に
分娩台に乗ってみな!
内診台に乗ってみな!
と先輩に言われて。
実際のってみると、
普段開かない角度でどんどん足が開いて、
思っている以上に高さもあって。

恥ずかしくて怖くて
早く足を閉じたかったあの気持ち。

おっぱいが物のように扱われている違和感。
分娩台や内診台の恥ずかしさ。

その感覚を何年経っても、忘れないでいただきたいです。

どんな声をかけるか、どのように触らせていただくか、
日頃から意識していきたいですね。


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助産師向けの乳房ケア研修は
受講者の質問にお答えしていくような研修です。

臨床での疑問点や困ったことは
原因があり、解決策があります。

ご興味がある方は
ホームページをご一読ください。
オンラインでも対応させていただいています。




しお助産院

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