学生が実習にきています。

今日から2週間、
佐賀大学医学部の看護学科の学生さんが
当院へ実習にきています。

初日となる今日は、
オリエンテーションもかねて、
私の自己紹介をさせていただきました。
学生さんの自己紹介もフレッシュで良かった…!

そして学生さんたちからのリクエストで
「高校生向けの性教育」があり、
約2時間ほど講座もしました。

数年前まで定期的に
中学校や高校へ性教育の授業に出向いていました。

今日の内容としては
高校2年生に向けたもので
・第二次性徴による体や心の変化
・学生さんのお悩み解決コーナー!
(体、心のこと、恋愛、人間関係、将来のこと等)
・妊娠、出産について

ざっくりこんな感じでお話しました。

写真は赤ちゃん人形の抱っこ体験を
してもらっているところです。

「ずっと抱っこしてたら手が痛いかも…」
「思ったよりも軽い感じがする」など、
学生さんの中でいろんな感想がでて楽しかったです。

性教育はいのちの授業です。

避妊の方法や生殖器の解剖を知るだけではなく、
「いのちは奇跡なんだ」
「自分のことも周りの人のことも大切にするんだ」
と、感じてもらうことを意識しています。

最近、ニュースで話題の
小学生の集団検診で小児科医が、学生の同意なしに陰部を診察した件。
35歳の女性が職場のトイレで出産し、赤ちゃんを溺死させた件。
LGBTの権利を訴える人がマジョリティの権利を度外視する件。
これらについてすべてに通じるものがあります。

何がいけなかったのか?
どうすれば防げたのか?
自分が良ければ相手の思いは尊重しないの?

性教育を通してこの件を考えると、
原因の根っこがみえてきます。

そして思春期の子どもたちは
大人が思っている以上に追い詰められていることが
よくあります。

つらかったら逃げていいし、
合わないと思ったら辞めていい。
友達と仲が悪くなっても、
大学生になったり社会人になれば
人間関係はまた変わってきます。

大切なのは
自分の体と心を守ること。
それは自分しかできないことです。

どうしようもなく辛くて、自ら命を絶ちたい…と
思っている人もいるかもしれませんが、

みなさんが生まれたとき。

お母さんは「一生かけてこの子を守る!」と
強く思いました。
周りの人たちから愛されて育ったことを
忘れないでくださいね。

あなたは、ひとりじゃないです。
周りの人みんなが見守っているし、応援しています。

そんな授業を終えて、
学生さんたちから
「私もこんな性教育をしていきたい!」
「本当の性教育の意味がわかりました!」
と、嬉しい感想をたくさん聞かせてもらえました。

いのちの授業をしたあとは
なぜだか私の心も、すごく満たされるんです。

今日も久しぶりにそんな気持ちになって
改めて気づきます。

お母さん、私を産んで育ててくれてありがとう。
息子よ、元気に生きてくれてありがとう。
命のリレーを私も繋いでいるけれど、
繋ぐためにいろんな人の支えがあったな。
この歳まで私が生きていることも奇跡なんだな。

そんなことを
ひとりでしんみり考えていました。

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来週まで学生さんが3人ずつ実習にくるため、
来院される場合はママの了承を得てから
見学に入らせていただきます。

地域の母子保健について興味がある学生さんなので
見学させていただけると本当に助かります🙇‍♀️

ご協力をよろしくお願いします。







しお助産院

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