いのちについて

先日、死産されたからメールをいただきました。
赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまったこと
自分のせいだと責めたり
ご主人に申し訳ない気持ちになったり
供養は終わったけど、毎日考えてしまう
とのことでした。

私が病院で働いていたときに
忘れられない方がいます。

助産師としてまだ新人だったころ
予定日までもう少し、というところでお腹の中で
赤ちゃんが亡くなってしまった方を
担当させていただきました。

新人のわたしは
真っ白で、泣かない赤ちゃんを
とりあげたとき
ママやパパの泣く声しかない分娩室で
一緒に泣くことしかできませんでした。

なんと声をかけたらいいのか
変に励ますこともつらいのではないか
そう思っているうちに退院されました。
わたしには、何も出来なかったです。

その方がまた妊娠されて
外来の妊婦健診でたまたまお会いしたとき
本当によかったね、よかった、と
お互いまた泣いてしまいました。

無事に出産されたのを見届けたとき
いのちは奇跡なんだと改めて思いました。
妊娠して、出産し、成長していく
すべて当たり前ではないのです。

その方とは今でも年賀状のやりとりをしています。
大きくなったお子様をみるたびに
生きて、生まれてきてくれて、
本当にありがとうと思います。

この本には、
赤ちゃんは生きて生まれてこれなくても
それをわかってママのお腹にきている
ママたちに伝えたいことがある、と
書いてあります。

どんなメッセージがあったのでしょうか。
何を伝えたかったのでしょうか。

どんなときでも赤ちゃんはママとパパの味方です。
ママとパパが笑って過ごしてほしいと願っています。

もし悩み苦しんでいる方がいらっしゃったら
この本を読んでみてください。
そして、誰かと話すことで気持ちが落ち着くとおもいます。



妊活セミナーを受けていただいた方からの妊娠報告、
安産クラスを受けていただいた方からの出産報告、
今日は嬉しい報告が多いです。

うまれてきたいのち、
うまれてこれなかったいのち、

重みは変わりませんね。

どのいのちも意味がある。
今ここに生きているだけで奇跡です。
あなたのいのちも奇跡です。


しお助産院

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