あなたたちは金の卵です
今年度から助産師学生さんの実習受け入れをしました。
3日間、合計12名の学生さんがきてくれて
今日で最終日でした。
学生さんに抱っこしてもらって
息子はご満悦でした…👶若い子好きやな…
お茶会やベビーマッサージの日に実習へきた学生さんは
各月齢の赤ちゃんの発育発達がみれて
産後のママたちがどんなことで悩んでいるのかを
知る機会になったと思います。
今日は安産クラスをしました。
安産とは何か?を考えることができました。
病院の母親学級とは違う視点で
楽しく学んでくださったと思います。
学生さんへ。
「あなたたちは金の卵です」
私が助産師学生のときに先生から言われました。
看護師は全国で毎年6万人ほど誕生していますが
助産師はたった2,000人ほどです。
とても貴重な人材なんです。
まず助産師学校への入学のハードルが高い。
私は大阪の助産師学校へいきましたが
受験前に
「宝くじ当たるようなもんやで!」と
先輩たちから散々言われました。
それだけ倍率が高く、受かればラッキーなんです。
運良く受かりましたが
助産師学校の1年間は
私の人生の中でも最も濃い日々でした。
分娩介助10例のために学院に寝泊まりし、
大量の記録、授業、テスト、再試😇、
継続さんの保健指導や家庭訪問、
両親学級の準備、実習、性教育、研究、JICA…
いろんなとこが同時進行ですすんでいくので
常に何かに追われていました。
一睡もできないままお産の介助をして
帰ってる途中、電車の中で寝過ごしたのは
後にも先にもこのときだけです。
ナースシューズのまま帰ったこともあります。
(駅のホームで気付きましたが戻るのがめんどうでそのまま帰宅👟)
明け方にアラームをかけて実習の記録をする日々。
空が明るくなってくるのを見ながらまた1日がはじまり。
土日もお産があるかもしれないので24時間待機。
休みはなし。
両親学級の指導案がなかなかすすまず
友達と教室のイスを並べて一晩寝た日もありました。
学生担当の助産師さんから厳しく指導を受け
自分の不甲斐なさに分娩室の外で泣いたことも。
貧乏学生だったので
朝はイオンの6枚切り90円の食パンを1枚、
昼ごはんは冷凍食品詰め合わせのお弁当持参。
たまに贅沢して駅の中のお弁当買ってましたが
日替わり弁当500円でも当時は大きな出費でした。
もう二度と学生したくないと思うほど
つらかったのですが
この1年乗り越えたからこそ
何でもできる気がしてくるのです。
そしてこのとき出会ったクラスメートは今でも大切な友だちです。
きっとこの記事も読んでくれてると思います。
大阪を離れてからもずっと気にかけてくれてありがとう。
学生時代の苦労話はいくらでも出てきます。
助産師になるというのはそれだけ大変な思いをして
資格を得ています。
そして助産師は看護師の資格がないととれません。
つまり国家資格を2つも持っているんです。
それだけでもすごいことです。
学生さんが実習に来られたときに私は聞きました。
「なぜ助産師になろうと思いましたか?」
それぞれの夢や決意をもっていて
目を輝かせて私に話してくれたこと、
これから先も忘れないでください。
助産師になって仕事をしていると
嬉しく楽しいこともありますが
つらく苦しい場面に遭遇することもあります。
もう辞めたいと思うときもあるかもしれない。
そのときは思い出してくださいね。
なぜ助産師になろうと思ったのか?
原点にかえってみてください。
学生だから、新人だから、
知識がないし経験もない、
落ち込むこともあるかもしれない。
それでも
「ママたちに何かしてあげたい、力になりたい」
そんな優しい気持ちをずっと忘れないでくださいね。
それは相手にちゃんと伝わってます。
金の卵のみなさん、
まずは実習、頑張ってください!
お産の介助をさせていただけること
命の誕生日の瞬間に立ち会わせていただけることは
助産師の醍醐味です。
学生の受け入れをOKしてくださった
産婦さんと赤ちゃんに感謝してくださいね。
そのまま国家試験も乗り越えてください!
働き始めて悩むことがあれば
いつでも相談にきてくださいね。
乳房ケアの研修でも、開業の相談でも大歓迎です。
そしてみなさんがいつかママになったときも
思い出してくださいね。
こんな助産師いたなぁ〜って!
いつでも遊びに来てください、応援してます!!
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