研修の様子
↑インスタグラムで動画がみれます。
【助産師向けの乳房ケア研修をしました】
先日、長崎から研修にきていただきました。
すでに開業している助産師さんたち。
断乳・卒乳ケアについての質問について
解説している場面です。
病院勤務の助産師だと、
母乳育児のはじまりをお手伝いすることが多く、
断乳ケアの経験はほとんどありません。
(私も勤務時代はお恥ずかしながらまったく分かりませんでした)
開業して感じるのは
断乳のご相談やケアのご予約はとても多いこと。
母乳育児のはじまりは習っても
おわりのことは誰も教えてくれないから
ママたちも分からないし不安なんです。
研修ではこのようなことを話しました。
⭐︎断乳のご相談に来られたときには
「もう断乳する!」と決めていらっしゃるか、
「断乳するか続けるか悩んでる」状態なのか、
ママの話をよく聞きます。
ママとお子さまにとっての最善策を考えます。
⭐︎断乳のメカニズムについて理解します。
オキシトシン、プロラクチン 濃度は
どのように低下していくか?
オートクリーンコントロールとは?
FILとは?
乳腺細胞のアポトーシスがはじまるのは何日か?
この解剖生理学を理解していれば
「断乳後のおっぱいのはりは◯日でおさまる」
と、自信をもってママにお伝えできます。
⭐︎もし、はりが強い場合は自分でしぼっても大丈夫です。
しぼり方には注意が必要で、
ホルモンの上昇、はり返しが強くならないような方法で行います。
助産師がしなくてもママ本人ができます。
それを断乳相談の時点でお伝えしておけば
強くはったときにも自己対処できます。
(うまくしぼれなければ来院してね!と、
いつでもフォローができることもお伝えします)
私はおっぱいの限界まで我慢しなくても
適度にしぼってもいいと考えています。
それでもちゃんと断乳できることを
今までの経験上、分かっているからです。
⭐︎なぜ断乳のケアが必要なのか?
残乳があると乳がんになるのはウソです。
しかしがん検診のときに役立つことがあります。
ママのおっぱいも、体も、ケアを受けるとスッキリします。
そして、断乳というひとつの区切りのときです。
ここまで母乳育児を続けて、頑張ってこられたことを
私は褒めたいし、労いたいと思います。
(断乳証書という賞状をお渡ししています)
動画では
断乳する日にむけて授乳回数を減らした方がいいか?という
ご質問の回答の一部です。
ついついおっぱいのことばかり気になりますが
忘れてはいけない
「お子さまの準備」
断乳相談のときにお子さまも同席することがあります。
私とママの会話を聞いていたからか、
家に帰ってからおっぱいの執着がひどくなりました…
と言われる方もいます。
お子さまにとって、
今まで心の拠り所だった大好きなおっぱいです。
お子さまにもきちんと話していくこと。
話していても断乳がうまくできないときは
タイミングがそのときでは無いのかも。
もちろんお子さまの体の準備もみていきます。
月齢や年齢からみた離乳食の進み具合や、発育発達。
栄養的に母乳がなくても大丈夫なのかも
判断していく必要があります。
断乳ケアといっても、
相談から実際のケアの方法まで
盛りだくさんの内容でした。
他にもこのような素晴らしい質問もあり、
3時間あっという間に過ぎていきました。
遠方からありがとうございました。
「早くおっぱいを見たいー!」
とおっしゃっていただけて、嬉しかったです。
すでに開業されている助産師さんだったので、
これを見ている長崎にお住まいのママは
今日来てくださった助産師さんたちをご紹介できるので
お困りごとがあればご連絡くださいね。
そして、この学びがたくさんのママたちの
笑顔に繋がると思うと私はそれも嬉しく思います。
助産師の乳房ケア研修は随時受け付けております。
ご予約お待ちしています!
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