オンライン研修

【助産師向けのオンライン乳房ケア研修】

↑動画はインスタグラムにのせています。

今までは対面のみ研修をしていましたが、
今回申し込みいただいた方は東北の助産師さん。

病院勤務の中での母乳育児支援について
講義を受けたいとご連絡があり、
オンラインで受講していただきました。

病院の中での母乳育児支援の方針というのは
各施設で大きく異なります。
産婦人科医の考え方、小児科医の考え方、
そして助産師の考え方も個人差があります。

申し込みしてくださった助産師さんは
現在の方針を変えていきたい、
母乳で育てたいママたちの力になりたい、
そんな熱い気持ちをもった素晴らしい助産師さんでした。

・産後、とくにカイザー後に母乳分泌を増やすためにはどのようなケアがあるか?
・ミルク補足は日数➕1✖️10は正しいのか?
・左右5分ずつの授乳指導は正しいのか?
いつから5分の区切りをなくしていくのか?
・血乳が出ているときは直母中止?
・乳房緊満が強い時のケアは?
・乳頭混乱を起こしたときの対応は?
・陥没乳頭のケアは?
・乳頭亀裂があったときのケアは?

他にも、入院期間によく起こるトラブルや
直母指導についての質問がたくさんありました。

動画は乳頭亀裂の説明のときの一部です。

乳首が傷つく原因で最も多いのは
不適切なラッチオンであること。

適切なラッチオンとは何か、
助産師でも知らない人が多いんです。

ラッチオンがうまくいかないと
浅く吸ったり、乳首がねじれてしまい、
乳首は簡単に傷ついてしまいます。
授乳は1日に何度もあります。
痛い、つらい、と思いながら授乳をしていると
オキシトシンの分泌も低下してしまいます。

少しの角度、向き、赤ちゃんの体勢を整えるだけで
「全然痛くない…!」と
驚かれることも多いです。

この後に、ポジショニングの話もしています。
ママがどのような体勢で授乳しているかも
必ずチェックしてほしいです。
授乳クッションの適切な使い方、
高さ、位置、ママの体勢、肩や腕の緊張。
ママの無理な体勢は緊張として赤ちゃんにも伝わり、
居心地が悪くなって赤ちゃんも授乳に集中できません。
そして肩こりや腱鞘炎にもつながります。

私は入院中に母乳分泌が確立し、
完全母乳になる人は、ごく少数だと思います。
毎回母乳量を測定してもあまり意味がないと思っています。
むしろ数字にとらわれてしまって、ストレスを感じる方が多いです。

大切なのは、母乳量ではなく、
適切なラッチオンとポジショニング。
まずはここの習得さえできれば
上出来です。花丸です。
母乳量は授乳を続けていれば
それぞれのペースで増えていきます。

産後すぐのママたちは
出産のつかれ、痛み、環境やホルモンの変化で
満身創痍です。
赤ちゃんのお世話もしたことがない方が
安全に抱っこして、おむつをかえて、
沐浴の仕方も習って、ミルクの作り方も習って、
退院後の注意点も聞いて……
特に初産の方は、いっぱいいっぱいです。

ひとつひとつ、できたことを褒めてあげてください。

私が病院勤務していたころ。
「赤ちゃんがずっと泣いてて、どうしたらいいか分からない…」と
夜間に赤ちゃんを抱っこして
ナースステーションに泣きながら相談にきていたママたちを思い出します。

ママになってまだ数日。
赤ちゃんだって外の世界へ出てきて数日。
お互いなんでも完璧にできるわけなんてないし、
これから一緒に成長していったらいい。
よく頑張ってる!すごい、えらいよ!
そんな話をしていました。

病院やクリニックで働く助産師さん。
産後すぐでブルーになっているママたちに、
優しい言葉をかけてくださいね。
たくさん褒めてくださいね!

そして、病院勤務時代はお産が大好きで
母乳のことは苦手…と、私も逃げていたのですが
学べば学ぶほどママたちに喜ばれることは間違いなしです。
今回研修を受けた助産師さんも
「明日の仕事でおっぱいをみるのが楽しみ!」
と、おっしゃってくれました。

遠方の方はオンライン研修もできますので、
ぜひご連絡くださいね。



しお助産院

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