講義終わりました。

助産師学校で母乳育児支援の講義を、
今日で全5回、終了しました。

最後となる今日は
産後の生活を考えてみようというテーマで
事例にあわせてグループワークをしました。

「授乳は3時間おきにするように」と、
教科書にも書いていますが、
1日のグラフでみてみると
3時間おきの授乳がどれほど大変か。

授乳といえど、
混合の方はおっぱいをあげて、
ミルクを作って、あげて、
おむつを変えて、哺乳瓶を片付けて…
あっという間に1時間ほどたっています。

授乳してすぐ寝れるわけではなく、
寝つくのに時間がかかる人は
やっとウトウトし始めた頃にはもう次の授乳時間。

赤ちゃんの「ふぇ〜…」という寝言にまで
本能で反応して起きてしまう産後。

常に寝不足です。

おまけに産後のホルモンで
精神状態が不安定。
慣れない育児で心配事も尽きません。

そして体は
出産のダメージを回復させるために
産後すぐはできる限り安静にしておかなければいけません。

しかし上のお子さまがいる場合は
安静とは程遠いような、普段通りの生活をしている
ママもたくさんいます。

心身ともに、なかなか疲れがとれない
退院してすぐから一ヶ月ごろまで。
この時期こそ、その後のママの体調に関わるほど
大切な時期です。

悪露がなかなか止まらない、
会陰の傷や痔がいつまでたっても痛い、
おっぱいのトラブルが多い、
そんなママこそ
「休んでほしい!!」
と、体がサインを出しています。
回復にまわす体力がないからです。

食べて、寝て、休む。
赤ちゃんと自分のこと以外は極力しないで
できる限り横になる。

そうするためには周りのサポート、
地域のサポートが必須となります。

それを産後ではなく妊娠中から考えておくことが
とても重要になってきます。

妊婦健診のときに、
産後のサポートの有無を確認すること。
そして産後のイメージを持ってもらうのも大切ですね。

出産はゴールではないです。
そこから育児がスタートします。

医療のおかげで、現代は
出産のときに亡くなる命はほとんどないのに、
産後うつでみずから命を絶っている方が多い現状。

こちらも産ませて終わりではいれません。

出産のその先までサポートする必要性があることを
学生さんたちにも知ってもらえたら…と
思っての授業でした。

問題の着眼点も、
アドバイスの内容も、
本当に素晴らしかったです😊

学生さんたちが実習にいったとき、
そして臨床で働くようになったとき、
この授業が役に立つといいなと思います。

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毎週火曜日は授業のため予約がとれず
大変ご迷惑をおかけしました🙇‍♀️

来月からは通常どおりに営業しています。
ご連絡お待ちしています。

 








しお助産院

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