マタニティヨガのすすめ
大阪で働いていた産婦人科で
マタニティヨガの講師として何年も
妊婦さんへヨガをお伝えしていました。
写真は毎年大阪でおこなわれる
マタニティカーニバルという大きなイベントで
ヨガの講師をしたときの写真です。
このときは30人くらいの妊婦さんの前で
ヨガをしました。
ヨガはとても奥深いです。
ただポーズをとるだけではなく、
呼吸も意識します。
ヨガを始める前と終わった後に
瞑想をするのですが、
呼吸の深さ、呼吸のしやすさが
まったく変わります。
おわったあとのほうが、断然、
呼吸が深いです。
意識して呼吸をすることは、ふだんないですよね。
しっかり深呼吸することで
副交感神経を優位にし、リラックスできます。
私は体がかたいから、、😰という人ほど、
ぜひ受けてほしいです。
妊娠中はリラキシンというホルモンが働き
お産にむけて骨盤をゆるめています。
妊娠中ほど、体が柔らかくなるのを
実感しやすいです。
体がかたいままだと、
お産のときに足を広げる体勢がつらかったり、
お産のときに足がつってしまったり、
股関節の硬さは赤ちゃんが通る産道にも
影響します。
最近はあぐらをかけない人もいます。
股関節が硬いのです。
マタニティヨガは、マタニティと名前がつく通り
妊娠中でも無理ないポーズで動けます。
助産院では基本マンツーマンなので
その方の体の硬さをみながら
ポーズを変えたりしています。
そして、マタニティヨガの特徴は
ポーズ→休憩→ポーズ→休憩
を繰り返します。
ポーズをとるときは緊張状態、
休憩のときはリラックス状態、
このメリハリをつけるのもお産にむけて大切なことです。
陣痛がきているときの緊張、
陣痛がおさまったときのリラックス、
陣痛はずっと痛いのではなく波があります。
大事なのは、リラックスしてほしいときに
緊張状態が続いていないことです。
陣痛がおさまっているのに
体がガチガチに緊張している人より、
おさまった瞬間に
ぐぅぐぅ寝息をたてて眠っている人のほうが
お産がすすむスピードは断然早いです。
緊張や不安が続くと
陣痛をおこすオキシトシンというホルモンの
分泌がでるのを邪魔します。
ゆるめなければいけないときに、ゆるめる。
頭でいろいろ考えない。
陣痛がおさまったら寝るくらいリラックスする。
これをヨガでも練習します。
よくお産のときに寝てはいけないと
思っている方がいらっしゃいますが
私は体力温存してほしいので
むしろ寝ておいてほしいです。
寝ると全身ゆるみます。
寝ている方がいらっしゃるときは
リラックス上手だなぁと思っていました。
ヨガの休憩の時間は
部屋も暗くし、間接照明のみにし、
癒し系の音楽をかけ、楽な体勢をみつけて、
寝入るくらいリラックスしてもらいます。
マタニティヨガに何度も来られた方は
本当に一瞬で、寝入っています。
そこまでこれたら素晴らしいです👏🏻
最近、つづけてヨガに来てくださっているFさん。
私より体もやわらかいのですが、
お産にむけて不安があるのでと
来てくださっています。
このポーズ気持ちいい!と言われたら
そのポーズを繰り返したり、
応用のポーズをとってみたり、
この前は2人組のポーズも一緒にしました。
Fさんはヨガを受けると
夜ぐっすり眠れるとのことです。
他にも足があがりやすくなった、
腰痛がましになった、
気持ちが落ち着いた、とみなさんおっしゃられます。
ヨガのときに
陣痛と一体になる
という詩も読んだりします。
少しでも不安をへらして
お産が迎えられますように。
いいお産だったなぁと
思ってもらえますように。
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