産婆会
今日は佐賀の開業助産師さんたちと
ランチさせていただきました。
横のつながりが何もない私にとっては
これほど嬉しく心強いものはなかったです。
開業1周年の花束までいただきました。
ゼラニウムの良い香り。
私の大好きなお花です。
ありがとうございました。
みなさまそれぞれに開業しご活躍されています。
佐賀では助産院や自宅でお産を取り扱う助産院は
ほとんどありません。
お産を取り扱うには
嘱託医といって提携の病院が必要になります。
佐賀では嘱託医になってくれる病院が
無いとのことです。
私もお産から離れて一年半たちます。
それでもやっぱりお産に立ち会いたいです。
助産師の醍醐味だと思っています。
お産は取り扱っていないのかと
お電話をときどきいただきます。
しお助産院ではお産は取り扱っていないです。
申し訳ないです。
自然に出産したい、
家族みんなで赤ちゃんを迎えたい、
信頼する助産師にとりあげてもらいたい、
落ち着く環境で出産したい、
そう考えている方が多いことを感じます。
しかしお産は命がけです。
ふだん運動をまったくしません、
好きなもの好きなだけ食べています、
体はいつも冷えてます、
夜更かし、スマホいじり、生活リズムおかしいです、
これは一例ですが
お産に大きく影響します。
病院では異常があればすぐ
帝王切開など切り替えれますが
助産院が扱えるお産は正常のみです。
異常になれば病院へ搬送です。
助産院や自宅で出産したい方は
それなりの覚悟と
体調、心をきちんと整える必要があります。
そう言うと、
じゃあ病院でのお産でいいです…と
思う方もいらっしゃると思います。
もちろん何かあったとき、緊急のとき、
ママや赤ちゃんにリスクがあることが分かっているときは
病院のほうが安心です。
しかし私が助産学生のとき
実習先の助産院でみたお産の光景は
病院とまったく違いました。
助産師2人がつきっきりで腰をさすり
好きなように動いてもらい
最後はよつんばいから座る体勢で、
ママ自身が赤ちゃんを抱くように
出産されるのをお手伝いされていました。
あおむけで産むのは病院だけです。
その方が医者や助産師が
おまたが見やすいという理由だけの分娩台です。
あおむけでいきむのって、
腹圧もかかりにくくて不自然な体勢なのです。
自由にいろんな体勢をとってもらいながら
助産師が産ませる、ではなく
ママが自分で産む!というサポートの仕方。
黒子のようにママのそばにいて
優しく声をかけていたあのときの助産師さんたち。
助産師を信頼されリラックスしきっていたママ。
その光景は今でもしっかり覚えてます。
そして感動して涙が出たことも。
これが本当のお産なんだなぁと。
今まで病院勤務なのでお産のときに
はじめましての方がほとんどでした。
助産院だったら妊娠中からお産まで、
そしてその後の育児まで
切れ目なくサポートできるのが良いところです。
いつか、佐賀に
お産が大好きな助産師が集まって
お産ができる助産院があれば。
お産がつらく苦しいものではなく
楽しい育児のスタートとなれば。
今日はその夢を叶えるための一歩だったと思います。
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