LGBTについて

今日は佐賀市文化会館で
日本LGBT協会 代表理事 清水展人さんの
講演がありました。

LGBTとは
性的マイノリティ、性的少数派、といわれる
方々のことを指します。

Lはレズビアン
女性が女性を好きになる

Gはゲイ
男性が男性を好きになる

Bはバイセクシャル 
女性が女性も男性も好きになる
男性が男性も女性も好きになる

Tはトランスジェンダー
体は女性だが心は男性
体は男性だが心は女性

当院の、いのちの教室のときや
院外での性教育のときには
必ずお話する内容です。

性的マイノリティの方は一定数いらっしゃいます。
日本人の13人に1人の割合です。
周りにそんな人はいないと思っていても
その人が言わないだけで
本当は近くにいらっしゃいます。

見た目だけで、
この人はレズビアンだ!
この人はゲイだ!
と、分かりますか?分かりませんよね。

そういった方が
「そばにいる」と思う意識が大切です。

性的マイノリティの方は病気ではなく個性です。
理解していくことが必要です。

子供のころ、
「男の子だから男の子らしくしなさい!」
「女の子だからスカートはきなさい!」
男らしさ、女らしさを
周りの人が固定概念で押し付けると
トランスジェンダーの人は苦しいのです。

男女交際、という言葉も
男女だけではありませんよね。
日本ではパートナーシップ制度を導入する地区も増えてきました。
同性同士で愛し合うこともあるのです。


本日、講演してくださった清水さん。
戸籍上は女性として生まれましたが
幼児期からお人形遊びよりも戦隊モノが好きだったそうです。
女の子らしくピアノを習いなさい、と言われても
清水さんはサッカーが好きでした。

小学校では年中ズボンをはき髪も短く
「おとこおんな!」「オカマ!」と
周りから言葉の暴力も受けました。

LGBTで悩む方は
親に相談するよりも、
親以外に相談しようとする人の割合が多いです。

実際、清水さんも
大学生のときにはじめて友人へ打ち明け、
それから親へ話したそうです。

友人は
「話してくれてありがとう」と、
不安で泣いていた清水さんに寄り添ってくれました。
しかしご両親からは
「テレビの見すぎじゃないか」
「夜の世界でしか働けないじゃないか」と、
受け入れて貰えず
とてもつらかったとお話されていました。

自殺を考えたこともあるそうです。
実際LGBTの方は
65%もの方が自殺を考えたことがあると
データがあります。
実際に亡くなったいのちもあります。

誰かに話すまでにも
そうとうの勇気が必要です。

理解してくれなかったら?
いじめられたら?と思い怖いのです。
実際に78%の人が
言葉の暴力を受けたというデータがあります。

言葉の暴力とは
「オカマ」「レズじゃないの?」
「男なのにきもちわるい!」などです。
病気じゃないのに差別される。
これほど辛いことはないです。

清水さんはその後、
性転換手術をし、戸籍上も男性になり
ご結婚もされ、お子さまもいて、
今は自分らしく、ありのままに過ごせている、
ということでした。

ここまでこられるのに
相当な苦難があったと思います。

今は少しずつ、LGBTが
周知されてきているように思います。
来年には小学校の教科書に
LGBTの言葉がのせられるそうです。

まずは周りの私たち大人の理解が必要です。

今日の講演は企業向けだったようで
スーツ姿の年配の男性も多かったのですが
就職先でも仕事の場でも
そういった理解を得られることが大切です。

面接のときは女性はスカートで
男性はパンツスタイルが常識ですか?
トランスジェンダーの方にはつらい指定です。

何気ない会話で
「彼女つくらないの?」は
ゲイの人には傷つく言葉です。
「彼氏ほしくないの?」は
レズビアンの人には傷つく言葉です。

男女ともうひとつのくくりが必要なこと。
ご自身の今までの言動を見直しましょう。
LGBTの方々が生きやすい世の中になりますように。

子育て中の方は
お子さまの男らしさ、女らしさ、よりも
自分らしさを育ててあげてください。
そしてもしお子さまがLGBTであっても
それも個性と受け入れてあげてほしいと思います。

女の子のお子さまが
男性として生きていきたいとカミングアウトを
してくれたとき
結婚し子どもを産むことが女性の幸せでしょ!と
よく言われますが
それも固定概念なのです。
幸せの基準は人それぞれです。




私がLGBTにこだわる理由があります。

私は女子高卒業なのですが高校時代、
当時の友だちはトランスジェンダー
女性だけれども心は男性である友だちがいました。

私に好意があることは気づいてました。

当時の私はLGBTなんて知らなくて
「〇〇ちゃんは女の子やろ!」
「女の子やのにくっつかないでよ!」と、
冗談のつもりでかわしていた言葉は
その当時、その子をとても傷つけていたことを
今になって反省しています。

もしかしたらこっそり
この記事を見てくれているかもしれません。

あのときは本当にごめんなさい。
風の噂で、性転換をして
今は男性として過ごしていることを聞きました。

当時もそこらの男子よりよっぽど
イケメンなお友だちだったので
素敵な男性になっているんだろうなと思います。

今まで私の言動を含め、
つらいこともたくさんあったと思います。
それを乗り越えて
今、幸せに生きてくれていたらと願います。
これからも、自分らしく
ありのままに生きていて欲しいと思います。

LGBTについて学ぶたびに
その友だちの顔が思い浮かびます。
勉強するきっかけを与えてくれてありがとう。
もっとたくさんの人に知ってもらえるように
これからもいのちの教室で
伝えていきたいと思っています。






しお助産院

【営業時間】 平日 10:00〜14:00(最終受付13時) 完全予約制です。 産後デイケアは随時受け付けております。

0コメント

  • 1000 / 1000