助産師さんの研修
今日も雨が降る中、
フレッシュな助産師1年目の方々が研修へ来てくれました。
研修を受ける前の事前質問で
・しこりがとれないときのマッサージの仕方
・乳汁分泌が良くなるマッサージの仕方
・分泌過多のときのマッサージ
・痛くないマッサージ
と、マッサージの手技についての質問が
多かったです。
おっぱいケアをメインに開業している私ですが
これは来院されたママにもいつも言います、
「助産師のマッサージよりも
赤ちゃんが吸ってくれる方が上手」
なんです。
なので私がいつも大事にしてるのは
赤ちゃんがちゃんと吸えてるか?(ラッチオン)
赤ちゃんの吸う体勢やママの体勢はどうか?(ポジショニング)
この2つです。
今日来てくださった助産師さんに
いつも産後入院中のママたちへ授乳の説明をどうしてるか?
聞かせてもらいました。
そのときの写真です。
赤ちゃんが吸いにくい体勢ではないか?
(耳、肩、腰が一直線になっているか)
おっぱいに近づけるとき赤ちゃんの頭をつかんでないか?
(赤ちゃんは頭を触るのを嫌がります)
吸っているとき赤ちゃんの鼻がういてあごはついてるか?
(非対称性ラッチオンであるか)
ママは体のどこかに力が入るような姿勢ではないか?
(ママが前屈みの姿勢は肩こりの原因)
もう一度チェックしてもらいました。
「そうやってママに説明したらいいんだ!」が
分かると楽しいですね。
ラッチオンとポジショニングがうまくできていれば
乳首が切れて痛いことはないです。
おっぱいがパンパンに腫れて痛いこともないです。
こちらがおっぱいマッサージをしなくても
産褥早期のトラブルを防げます。
そもそも
おっぱいマッサージは日本独自の文化です。
海外では乳房も性器と考えていますので他者は触りません。
海外ではしていないおっぱいマッサージ。
では、どういったときにマッサージが必要か?
例えば乳腺炎などトラブルがおきると
母乳の出方が悪くなり味もしょっぱくなるので
赤ちゃんが母乳を飲むことを嫌がることがあります。
そのときはマッサージします。
マッサージは赤ちゃんが
飲みやすいおっぱいになるためにします。
必死でしこりをとろうとしなくても
循環が良くなり赤ちゃんが吸いやすいおっぱいになれば
あとは赤ちゃんが解決してくれます。
そして、マッサージは「手当て」
とも考えています。
優しく手当てをしてもらうと
どんな人でもきもちいいし安心します。
おっぱいマッサージをしているときに
初診でもすぐに寝息を立てるママも多いです。
プライベートなことをたくさん話してくれるママもいます。
寝たり、話したり、笑ったり、泣いたりしながら
いろんなことが知れて私も楽しいです。
この助産師なら話してみようかな、
この助産師なら私の気持ち分かってくれるかな、
そう思ってもらえるのも
ひとつは心地よいマッサージを通しての
タッチングがあるのかなと思います。
しこりをとるためのマッサージの手技!
分泌をあげるためのマッサージ手技!!って
手技ばかりに目がいきそうになります。
それもひとつ、技術としては大事かもしれません。
しかし
まずはママの気持ちに寄り添ってあげてくださいね。
私のマッサージでどうにかしよう!ではなく、
心地よい手当てをしながら
ママはこれからどうしたいのかよく聞いて、
根拠をもって伝えること、
そして赤ちゃんの力を信じて任せること、
それを支援できる助産師であってほしいと思います。
「早く、ラッチオンとポジショニングがみたい!
仕事にいきたい!」と
言いながら帰っていった今日の助産師さんたち。
熱意のある素晴らしい助産師さんでした。
また母乳外来の担当をするようになると
乳腺炎や断乳後のママがいきなり来られます。
入院中とは違った対応が必要です。
いつでもまた研修にきてくださいね。
応援しています!
研修の募集に関しては前回の投稿をご参照ください。
研修ご希望の方、まだまだ募集中です。
遠方の方はオンラインも考えています。
母乳育児についてぜひ話しましょう!
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