子育て講演
今日は小城市からの依頼で子育て講演をしてきました。
定員25組の保護者と乳幼児が対象でしたが
27組ほど来ていただいていたようです。
寒い中、足を運んでくださってありがとうございました。
この依頼がきたときに
そもそも「子育て」って何だろう?と
調べてみました。
そこには
「こどもに衣食住を提供すること」
としか書かれていませんでした。
母乳がいい、ミルクはダメ、
離乳食は必ず手作り、市販のものはダメ、
ネントレしてセルフねんねできるようにしなければいけない、
こんな声かけしていたら子どもに悪影響…
世に溢れている子育て情報。
SNSにはそれが正義と言わんばかりに書かれています。
いろんな育児方法がありますが
一生懸命なママほど、それを見て、◯◯しなきゃ!と
必死になって疲れてしまっていて。
衣食住。
我が子に
清潔な服を着せて
母乳かミルクかあたたかい食事を与えて
屋根がある家に住まわせていれば
それだけで立派な子育てです。
誰かと比べないでください。
いろんな人がいるように
赤ちゃんや子どもだって十人十色。
だから子育て方法だって十人十色。
同じ人はいないから
教科書通り、育児書通りにならなくてもいい。
SNSの育児方法にとらわれなくていい。
目の前の我が子が
その子なりに育って、毎日元気にしていれば
それで大丈夫ですよ!
そして今増えている産後うつ。
周産期医療は世界的にみても日本はトップクラスです。
お産で亡くなることがほとんどなくなったのに
産後の死因1位は自殺です。
お産のときに昔は救えなかったいのちが
救える時代になったのに
そのあと自らいのちを絶ってしまうなんて
そんな悲しいことありますか?
「実家も遠方で夫も帰りが遅いから
ワンオペで頑張ってます!!」と
当たり前かのごとく話してくれるママたちが
助産院にもたくさん来られます。
なんなら
同居してる義父母の食事も準備してます、と
産後すぐのママが言っていたり…
そんなママたちに言いたいです。
「誰かを頼って甘えていいんだよ!」
人に頼ること甘えることが苦手な人が多いです。
今はワンオペで出来てるかもしれないけれど
その負担は少しずつ少しずつ積み重なっています。
実家が近いなら里帰りがおわったあとでも
助けを求めて大丈夫。
夫は仕事で疲れてるから…って夫の心配するんじゃなくて
寝不足でいのちを守り続けている自分をいたわることがまず大事。
市役所で子育て支援のスタッフに話を聞いてもらって
公共のサポートをフル活用したらいい。
もちろん助産院で私もお話たくさん聞きます。
まずは自分が笑顔でいられるように
周りをもっと巻き込んでください。
ヘルプを出さなければ気付かれません。
誰も手を差し伸べてくれません。
立派なママ、完璧なママにならなくて大丈夫。
できないよ、助けてよ!って言っていい。
しんどいよ、疲れたよ!って言っていい。
周りの人ができているから自分もやらなきゃ!
弱音なんて吐いていられない!
そう思うことも大きな間違いです。
許容範囲だってみんな違う。
その人はその人であって。私はどうなの?
私のことは私が一番分かっているはずです。
みなさんの周りの人は
みなさんが思っている以上に心配してます。
いつも頑張っているあなたから
頼りにしてもらったら嬉しいですよ。
任せられることはどんどん任せる。
家事もどこかで手を抜いていい。
少しでもリフレッシュできたら
気持ちに余裕が持てますね。
余裕ができたら、他の人に優しくできます。
だからまずは自分。
もっと自分自身を大事にしてください。
「誰かと比べないで我が子をみる」
「周りの人に頼る、甘える」
私の話を聞いて泣いてたママたち。
いつも子育てありがとうございます。
お子さまのいのちを守ってくださって
ありがとうございます。
辛くなったら話に来てくださいね!
1人じゃないですよ!
話してて私も泣けてきたのでぐっとこらえた講演会でした。
私もみなさんと同じく奮闘してますよー!
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