いのちの教室 幼児向け

いのちの教室を個別に受講したいとご希望があり、
先日久しぶりに開催しました。

性教育というと
なんだか恥ずかしい、
幼児からするのは早すぎる、
そう思う保護者の方は多いです。

幼児向けのクラスは
就学前の3〜6歳のお子さまを対象にしています。
性教育をはじめるには
一番最適な年齢なんです。

幼児期のお子さまは
「なんで空は青いの?」のレベルで
「赤ちゃんはどこからくるの?」と不思議に思います。

照れや恥ずかしさも無いこの時期に
本当のことを分かりやすい言葉で伝えるのがポイントです。

「赤ちゃんはどこからくるの?」
そう聞かれたときは、

「男の人のいのちのもとと、
女の人のいのちのたまごがくっつくと
赤ちゃんになるんだよ。」
と、教えてあげてください。

精子と卵子が出会って受精卵となります。
コウノトリが運んできたのではありません。

他にも、
参加してくださったママのお困りごと。
「4歳の男の子がずっと性器いじりをする」
これも、おかしいことではありません。
女の子もあります。よくあるご相談です。

なぜ性器いじりをするのか?
それはシンプルに気持ちがいいから。
それを無理に止めようとしても
お子さまは理解できません。

頭がかゆいから頭をかく。
それと同じレベルなんです。
気持ちがいいから性器を触ります。

性器は「プライベートゾーン」と呼ばれる
大切な場所です。
いのちをつなぐ場所。
だから自分しか触ってはいけないし、
他の人に触らせたり見せたりする場所ではありません。

触るときは手をキレイにすること。
周りに人がいるところでは触らないこと。
それだけお約束してください。

自分で自分の体を知る時期です。
おかしいことではありません。

最近はもっぱら、ジャニー氏の性加害について
ニュースで流れていますね。
これもおうちで性について話すきっかけになると思います。

「従わないとデビューさせないよ」
「みんなしてることだから大丈夫だよ」
「このことを話すとママは悲しむよ」
性加害者はそうやって
周りの人へのSOSを出させないように
言葉たくみに被害者を言いくるめます。

実際に、性被害にあうとき
見知らぬ大人ではなく、その子どもの知り合いが
半数以上といわれています。

大切なお子さまが性被害にあわないために。
もしあってしまった場合は
あなたが悪いわけではないから、
すぐに信頼できる大人に話すことを約束してください。
プライベートゾーンは自分だけのもの。
自分だけの大切な体と心を守ること。
だから、お友だちの体と心も大切にしないといけないこと。

それを幼児期から伝えて欲しいと思っています。

10代の死因の一位は自殺です。
自殺、いじめ、誹謗中傷、若年妊娠、性自認…
いろんな思いを抱えてみんな必死に生きています。

自分のことを認めてあげること。
どんな自分でもいい、人と違ってもいい。
一番大事なのは自分の体と心。

大好きな◯◯くん、◯◯ちゃん、
あなたはそのまんまでいいよ。

お子さまをぎゅっと抱きしめて伝えてくださいね。
それが性教育、いのちの教育の根底です。

小学生、中学生、高校生、
年齢が変わると話す内容も変わってきますが、
私はこれからの助産師人生でも
いのちの教室はずっと続けていきたいと思っています。



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※保育園や学校での講演依頼はメールにてご相談ください。
内容は各年齢に合わせて、
先生と打ち合わせをしながら構成しています。

※当院でいのちの教室への参加を検討されている方は、
個別か、もしくはリクエスト開催で随時行っていく予定です。
営業時間内(平日10〜14時)でお願いします。

ベビーマッサージクラスや安産クラスなど他クラスを
ご希望の方も、まずはご連絡ください。


しお助産院

【営業時間】 平日 10:00〜14:00(最終受付13時) 完全予約制です。 産後デイケアは随時受け付けております。

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