いのちの教室つづき
いのちの教室でおすすめする本です。
プライベートゾーンのことは
前の記事を読んでくださると嬉しいです。
この本は性被害や虐待を防ぐ本です。
性被害というと
知らないおじさんがいきなり触ってきたり…と
そんなイメージが多いのですが
半数以上は子どもの顔見知りによるものと
いわれています。
近所のおじさん、いとこのお兄さん、
学校の先生、なかには保護者も。
知らないおじさんが近寄ると、
子どもは逃げると思うのですが
顔見知りの人から
「プライベートゾーンを見せ合いっこしよう」などと言われると
してもいいことなのかな?と思いがちです。
そしてそういった人たちは言葉巧みに
「これはママに言うと君が怒られるから秘密ね」と、
子どもが口外しないようにしたりします。
そのため、ふだんから
いいタッチとわるいタッチについて
ご家庭で話すといいです。
さわられて嫌だと思ったら、
それはいやなタッチだから
「やめて!」といって逃げること。
プライベートゾーンは人に見せたり触らせるところではないです。
自分だけの大切なところ。
もし誰かにそんなことをされたら
ちゃんとママに話してと伝えること。
大事なお子様が知らないところで
性被害にあって苦しい思いをしないように。
男の子の性被害もあります。
男の子ママも話してあげてくださいね。
この話をしていると
参加された方から
「じつは幼い頃、親戚のおじさんに胸をさわられて…」や、
「高校のとき先生に胸をさわられたことが…」と、
お話してくださる方が多いのも事実。
それをいまだに覚えていらっしゃいます。
そのときとても嫌だったでしょうし、
つらく悲しく悔しかったと思います。
保護者に言えなかった方もいらっしゃれば
言っても、あなたの勘違いでしょ!とあしらわれた方も。
もし、そこで
「こんなことをされてすごく嫌だった」と
話せたら。
「いやだったね、話してくれてありがとう」と
保護者の方に言ってもらえたら。
お子様から性被害のことを
うちあけてもらえる環境も大切ですね。
虐待は平成2年からずっと増加しています。
虐待で亡くなるニュースもよく見ますよね。
本には
なんでパパは殴るの?
なんでママはごはんをくれないの?
心にトゲが刺さっているから
弱いものをいじめたくなるんだ
だからパパとママにされたことを
飼ってる金魚や弱いものにやりかえす
僕の心にもトゲがささっているから
という内容があります。
虐待をされるこどもは
自分が悪いから暴力を受けるんだと思っています。
虐待も殴る、けるの身体的なものならず
言葉の暴力、ネグレクト、性的虐待も含みます。
あなたはちっとも悪くない
というタイトルのこの本。
こどもは何も悪くないです。
保護者の心にトゲがささっている。
抜いてあげるにはどうしたらいいでしょうか。
会社で上司に怒られてトゲがささる
子育てがつらくてうまくいかなくてトゲがささる
そのトゲを抜いてあげるには
周りの人が
あなたもとっても大切な人なんだよって
伝えてあげることなんじゃないかなと思います。
虐待はこどものケアだけでなく
パパやママのケアも必要と感じます。
そして虐待を受け、トゲがささったまま
大人になった子どもたちが
周りの人をいじめたり、つらい思いをさせないように。
虐待の連鎖が断ち切れますように。
もし悩んでいる方がいらっしゃったら
お話聞くことはできますから
いつでもご相談くださいね。
いのちの教室はコロナが落ち着くまでは
集団ですので、中止とさせて頂きます。
オンラインも考えているのですが
ご希望がある方がいらっしゃれば
また教えてくださいね。
すべての子どもたちや保護者の方が
健やかに生きていけますように。
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